08 現地へは何度か行ってみよう
1.いつも使う交通機関で3度は足を運ぶ
購入候補の物件が挙がってきたら、いよいよ現地見学である。
現地へはこれから使うことになる交通機関を利用して行くようにしよう。電車で通勤するなら車など使わずに電車で行ってみること。そして、できるだけ何度も足を運んでみることだ。これから何年にもわたって(あるいは一生)そこに暮らすことになるのだから、多すぎるということはない。
条件の違う日に出かけるというのも賢い現地見学のコツだ。雨の日と晴れの日、平日と休日とでは道路の状況や電車・バスの本数、土地の状態などが大幅に違うことがある。
休日は静かだったはずの周辺環境が、平日に行くと近くの空き地が作業場になっていて大きな騒音を出していた。電車やバスの所要時間も、通勤ラッシュ時は運行本数こそ多いが過密ダイヤ、交通渋滞で平時よりも大幅に遅れる。雨の日に行くと水はけが悪い地域かどうかが分かる。ちょっとした雨でいつも側溝から道路にあふれていることがあるのだ。そうしたことを見逃さないためにも、一度足を運んだからもういいと考えずに2度、3度と出かけることが十分なチェックを行うためにぜひ必要だ。
2.家族一緒に出かけよう
できるだけ新居に同居を予定している家族全員で行くようにしよう。
みんなが納得できる住まいを購入するためにも大切だし、家族それぞれに役割を持たせてチェックすれば非常に効率的で的確だ。商店街の買い物の便などは奥さんが、子供の遊び場所などはご主人と子供が、建物のなかの水まわり関係は奥さんがというように分担していけば、適材適所のチェックができるというわけだ。
3.待っていくと便利な七つ道具
必ず使わなければならないというわけではないが、持っていくとなにかと重宝する小道具を挙げておこう。
①物件の広告……広告が実際と比べて正 しいかどうかを見る
②地図……周辺を歩くときに便利
③磁石……物件の開口部や道路付けの方 位を確認する
④メジャー……部屋の広さや柱の出っ張り、コーナーの奥行きのほか、道路の幅、入り口の高さなどを測るときに役立つ(ただし、使うときは迷惑にならないように)
⑤家具リスト……新居に運び込む予定の家具や家電製品の長さをあらかじめ測っておく。当初から冷蔵庫や洗濯機などの置き場が決められていることが多いが、手持ちのものが収まる かどうかを見ることができる
⑥懐中電灯……細かな暗い部分をチェックするときに使う
⑦ビー玉……中古住宅などでは地盤や基礎の関係で微妙にかしいでいることがある。傾き具合をみる(こんな住宅は買わないほうが無難だ)
4.モデルルームの家具に惑わされるな
モデルルームにはすでにイスやテーブル、ベットなどが配置されていることがある。「この家具は購入価格に含まれていません」と張り紙がしてある家具類だ。入居後の生活をイメージする際の助けになるものだが、ときには誤った印象を与えることがある。
多くの場合、これらの家具類のサイズが小さめなのだ。モデルルーム見学をしたときには広い感じがしていたのに、実際に入居して手持ちの家具を入れてみると狭かったということがよくある。
また、見学時に渡された図面と見比べること。分譲マンションなどのいわゆる青田売り物件ではモデルルーム以外に実際の住宅を見ることができないので、購入しようと思っている住戸と同じタイプのモデルでも微妙に違っていることがある。モデルルームにはない梁や柱の出っ張りなどを要チェック。
5.遠慮は禁物。疑問はその場で解消する
「このお風呂は追い焚きができますか?」「ガス給湯器は何号を使っているのですか?」「シャワーと炊事のお湯は同時に使っても温度差が出ない?」「カーペットの下地はラバー、それともフェルト?」「隣は空き地だけど何が建つ予定?」「壁や床の厚さは何mm?」「窓は防音サッシ?」「アフターサービスはどこまでやってくれるの?」
何千万円もする買い物なのだから、疑問があったら遠慮しないで担当者にどんどん質問しよう。とはいえ「何を質問すればよいのか……」という人は「はじめての住まい4マンションの選び方」以降をじっくり読んで、何が住まいを選ぶ際の判断基準になるかを把握しよう。







































